「黒塗り部分の開示を」聴取記録を市に請求 丹波市会百条委

2014.12.25
ニュース丹波市

 兵庫県の丹波市消防本部におけるボンベ購入時の不正事務などを調査している市議会百条委員会が22日に行われた。 同委が市に提出を求めた、 市法令遵守委員会 (委員長=鬼頭哲也副市長) の聴取記録の一部が黒塗りされていることを受け、 同委は 「(調査に) 正確性を期するため」 として黒塗り部分の開示を求めた。 市は、 諮問する第三者委員会には、 職員の氏名以外は全て開示した同じ資料を提出しており、 「議会軽視だ」 との声も上がっている。

 不正が行われたとする公益通報を受けて、 法令遵守委が昨年12月29日から今年1月4日にかけて、 関与した恐れのある職員らを聴取した際の記録文書。 同委は今年7月に市に資料請求したが、 公益通報や捜査情報に関係する部分、 個人情報、 百条委の調査項目以外の部分は黒塗りされていた。

 その後、 百条委の調査や捜査が進んだこともあり、 正副委員長を通じて再提出を求めたところ、 なお黒塗り部分が残っていた。 まとめに入る段階において、 第三者委との整合性がとれないとの声が噴出。 市当局の担当者を呼び、 説明を求めた。

 市は 「公益通報者の保護が大前提にあった。 百条委は公開されるため、 ふせるべき内容があった」 などと答弁。 委員らは 「百条委は法に基づいた委員会。 第三者委と違う資料を出されたことは遺憾であり、 隠ぺいの意思があったのではないか」 「第三者委も原則公開されている」 などと指摘。 市は 「内部で検討し、 文書で回答する」 と答えた。

 西本嘉宏委員長は、 「事情はあったにせよ、 法に基づいた百条委員会の立場からすれば当然の要求。 議会軽視ではないか」 と話している。

 

 

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