兵庫県丹波市は来年4月から、 子ども・子育て支援法、 児童福祉法に基づき、 幼稚園や認定こども園、 また、 預かり保育やアフタースクールの利用者負担額を変更する。 関連する条例の制定や一部改正案が24日の市議会定例会で可決された。
幼稚園や認定こども園の短時間部 (3―5歳児) については、 これまで原則一律5000円としていたのを、 所得によって5つの階層に分ける。
認定こども園の長時間部や保育所などについては、 従来の 「標準時間」 (1日あたり11時間) に加え、 パートタイマーなどの雇用形態が増加する中で、 保育に欠ける時間が短い保護者に対応するための 「短時間」 (同8時間) の区分を新設した=表参照。
これにより、 これまで認定こども園の入所手続きは、 運営する法人が直接行っていたが、 保育の必要性、 必要量 (標準時間か短時間か) を判断するため、 市の認定を受ける手続きが必要となる。
また、 預かり保育やアフタースクールの利用者負担額については、 これまで1日あたりの料金を設定していたが、 保護者が事業所に常勤している前提に立った場合、 月額料金の方が現実的であることから料金を見直した。
預かり保育では、 現行の 「1日400円、 11日以上6000円」 を、 「月額8000円」 に変更。 冠婚葬祭など突発的な利用を想定した一時預かりは、 現行の 「1日400円、 11日以上6000円」 を、 「1日800円、 11日以上1万円」 に値上げ。 来年4月から新制度のもとで預かり保育を実施する認定こども園の料金とのバランスに配慮する。 現在、 市内で預かり保育を実施している公立幼稚園は、 崇広、 新井、 南、 東の4園。
アフタースクールでは、 通常利用の場合、 現行の 「月額6000円、 1日400円」 を、 「月額5000円、 8月 (夏休み) は1万円」 と減額。 夏休みの7月後半、 冬休み、 春休みなどは 「日額400円」 とし、 日割り計算する。 冠婚葬祭など突発的な利用に備え、 「一時預かり」 (日額1000円) を新設する。