全国高校生エコ活動コンテスト 「ECO―1 (エコワン) グランプリ」 (一般社団法人イオンワンパーセントクラブ主催) の最終審査が13日、 毎日ホール (東京都千代田区) で開かれた。 多くの学校で取り組むことができる 「普及・啓発部門」 と、 地域固有の問題に着目した 「研究・専門部門」 の2部門に、 全国7ブロックの代表校計14校が出場。 「普及・啓発部門」 の近畿代表校に選ばれていた篠山東雲高校は同部門2位の文部科学大臣賞と、 1校のみに授与される 「ベストプレゼンテーション賞」 の2冠を達成した。
全国から両部門、 計109校がエントリーしていた。
書類選考の1次審査では、 活動の内容や成果、 実績、 目標、 今後の計画などをまとめた 「活動報告シート」 を提出。 イオン、 毎日新聞社、 外部有識者が選考し、 篠山東雲高校は同部門の近畿6校に選ばれた。 京都市で行われた近畿ブロック2次審査では、 同校ふるさと特産類型3年生の中川義晶君 (篠山中出身) と藤本翔平君 (篠山東中出身) が10分間、 プレゼンテーションした後、 審査員からの質問に答え、 代表校に選ばれた。
最終審査は2次予選と同じ選考方法。 中川君と、 島端祐基 (3年、 篠山東中出身) 君が、 二酸化炭素削減につながる、 特産物 「山の芋」 を使ったグリーンカーテンを生産から消費までマニュアル化し、 それを地域や学校、 さらに東北にも広めていることなどを紹介。 最後に、 生徒たちが、 子どもたちに分かりやすく取り組みを紹介しようと考案した、 アナと雪の女王の主題歌 「ありのままで」 の曲に合わせた替え歌を披露した。
作家で探検家のC・W・ニコルさん、 国連環境計画・金融イニシアチブ特別顧問の末吉竹二郎さん、 女優の南沢奈央さんら5人が審査した。 同校への講評では、 ▽幼稚園から中学生、 地域住民など広く普及されている▽生産から流通、 加工まで一連のプログラムにしている▽替え歌がユニーク―などと評価された。
ベストプレゼンテーション賞は、 出場校の教員により選出された。
島端君は 「プレゼンは分かりやすいよう、 抑揚をつけて発表した。 これまでで最も良い出来だった。 ぼくたちの取り組みが全国で評価されてうれしい。 今後もさらに、 活動を広めたい」、 中川君は 「2次審査では読み違えたので、 たくさん練習した成果が出た。 必死で練習してきたのでうれしい。 山の芋の素晴らしさを世界に広げるつもりでがんばりたい」、 指導する菊川裕幸教諭 (25) は 「プレゼンの練習を夜遅くまでやり、 努力が報われた。 地域のみなさんの協力のおかげ。 これからも地域の農業振興のためにがんばってほしい」 とエールを送った。