兵庫県丹波市内の保育園と小学校で、 これまでに10人規模のアタマジラミの感染が見つかった。 アタマジラミは、 出席 (登園) 停止の対象となる感染症ではないが、 今月に入って感染が増えているようだ。 丹波市教育委員会子育て支援課は、 全保育園 (こども園含む) に通知を出した。
ある保育園では、 2月2日に保護者からの連絡で感染を知り、 全園児の頭部を調べたところ、 5日までに9人の感染がみつかった。 園は全家庭に通知を出し、 布団を持ち帰らせてシーツを洗ってもらった。 園長は 「こんなに一度に出たのは初めて。 これ以上は広がらないようにしたい。 きょうだいに見つかった場合も知らせてほしい」 と話す。
また小学校では、 複数校で感染が見つかっている。 ある小学校では、 低学年を中心に5日までに約10人の感染が分かっており、 「しばらく様子を見て、 状況を確認していきたい」 と話している。
アタマジラミは一般に無症状だが、 かゆみが出ることも。 衛生不良の指標ではない。 治療にはシャンプーやパウダーのシラミ駆除剤が有効で、 頭皮を丁寧に観察して早期に虫卵を発見することが大切。 直接、 間接で接触感染するため、 タオル、 くし、 帽子の共用を避け、 シーツ、 枕カバーなどは洗うか、 熱湯、 アイロンなどで熱処理する。