「小さな農地」貸し出し 春日部地区自治協議会

2015.03.12
ニュース丹波市

春日部地区自治協議会が貸し出す 「はるべの郷ふれあい農園」 =兵庫県丹波市春日町多利で

農業に興味を持つきっかけにしてもらおうと、 兵庫県丹波市春日部地区自治協議会 (尾松一郎会長) が、 地域の休耕田を年単位で希望者に貸し出す事業を始める。 4月1日からの貸し出し開始をめざし、 農地を借りたい希望者を募っている。 尾松会長は 「農業を通じ、 地域住民との交流も深めてもらえればうれしい」 と話している。

「はるべの郷ふれあい農園」 と名付けた、 春日町多利の約9アールの一枚田。 ロープで24区画に分け、 区画単位で貸し出す。 1区画は32平方メートルで、 年間8000円。 複数の区画を借りることもできる。 月2回は農園に来て作業できる人を対象にしている。

農作業に必要な農機具も同自治協議会が用意。 農地近くの春日部荘に農機具用倉庫を設置し、 一輪車や鍬、 鎌などを無料で貸し出す。 小型耕運機は燃料代として、 1回3000円の利用料を徴収する。 農業初心者のために、 同地区のベテラン農家による栽培指導も無料で行う。 収穫時期には、 地元住民との交流会なども検討している。

同地区で増えつつある休耕田を、 農業に興味がある人に耕してもらうことで、 地域を活性化しようと企画。 尾松会長は 「10年先を見据えたとき、 春日部地区でも今の倍以上は休耕田が増えるのではないか。 他地域の住民に春日部地区を訪れてもらうきっかけにし、 ゆくゆくは定住につながれば」 と話す。 同自治協議会も年5回ほどは、 農園周辺の草刈りを予定するなど、 農業支援や交流を行うという。

尾松会長は 「農業に興味があっても、 農地もないし何から始めていいのかわからない。 そんな人のために、 小さな農地から農作物を育てる喜びを感じてもらえれば」 と話している。

今月末までに、 同自治協議会 (電・FAX0795・74・1150、 メール kasukabezitikyo@sand.ocn.ne.jp) に申し込む。

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