県会議員選挙が4月3日、 告示され、 丹波市選挙区 (定数1) では、 現職の石川憲幸氏 (59) =春日町中山=以外に立候補の届け出がなく、 無投票での当選が決まった。 同じく篠山市選挙区 (同) も、 現職の小西隆紀氏 (49) =同市魚屋町=が無投票で3選を果たした。
石川氏は、 自民党議員団幹事長などを務めており、 今回で5期目の当選。 春日町黒井の選挙事務所前で同日朝、 「昨年の豪雨災害からの復旧・復興については、 被災者が1日でも早く安心安全に暮らせるよう、 山積した課題を解決したい。 ほかにも県や市には多くの課題があり、 4期16年で培った人脈と実績をふまえ、 新たな決意で県政に臨みたい。 県と市民、 双方向の連絡役を務めたい」 と第一声をあげたあと、 選挙カーで市内を回って自身が掲げる政策を訴えた。
無投票当選が決まり、 選挙事務所に戻った石川氏は支持者を前に、 「無投票で当選できたが、 まだまだ議員として未熟なところがある。 さらに多くの支援、 指導をいただき、 充実した議員活動をしたい。 県政や市政には様々な課題があるため、 県や市と連携し、 解決策を練っていきたい」 とあいさつした。
◆石川憲幸県議に聞く◆
―この4年間、 何に取り組むか
丹波市も含めて、 県民が安心して生活できる県づくりが最優先だと考えている。 南海トラフ地震がいつ発生するかわからない中、 これに対する対策は何よりも取り組まなければならない。 また昨年、 丹波市を襲った豪雨災害への復興対策として、 砂防治山堰堤の設置事業をできるだけ円滑に進めていきたい。
―丹波市の活性化策は
人口減少に歯止めをかけたい。 人口増というのはなかなか難しいものがあるが、「丹波市は魅力がある」 というI・Uターン者の声も聞いている。 しかしながら 「定住」 を考えたとき、 雇用や教育などの面で課題を突き付けられているのも事実だ。 安心して定住してもらえるような施策提案を打ち出していきたい。
―無投票当選をどう受け止めているか
昨年5月末から丹波市内25小学校区で県政報告会を開いてきた。 多くの地域住民が各会場に足を運んでくれ、 自身が掲げる政策や思いをきめ細かく伝えさせていただいた。 今後、 どのようなことに取り組んでいくのか、 ある程度は理解をしてもらったと考えている。
―議長選への出馬を考えているか
これまで県議会自民党の政調会長、 幹事長を歴任してきたが、 県議会の種々の課題を解決する糸口をつかむために、 議長という職責に挑戦したい。 また、 氷上郡時代に選出された先輩県議も含め、 議長まで歴任されている人が多く、 その流れを引き継いでいくのも使命だと思っている。