1カ月滞在「助かった」 福住の「わだ家」 篠山市東新町に移住の貝原さん家族

2015.04.30
ニュース丹波篠山市

1カ月間の 「福住・わだ家」 での暮らしを終え、 篠山城下町へ移住する貝原さん家族=兵庫県篠山市福住で

徳島県から篠山市に移住しようと、 4月1日から、 篠山市福住の 「篠山暮らしお試し住宅 福住・わだ家」 に滞在していた大阪市出身の貝原弘次さん、 恵子さん、 那苗さん家族が、 来月から同市東新町に居を構え、 篠山生活を始める。 「長期間宿泊できる施設があり、 助かりました。 篠山でいろんなつながりを持って生活したい」 と話している。

弘次さんは、 大阪市に事務所を持つプロのカメラマン。 「丹波・篠山の本」 (エルマガジン社) の写真を担当するなど、 篠山市に何度も足を運んでいたことから、 大阪市から通勤できる距離にあり、 「ほど良い田舎」 で、 小学2年生の那苗さんにとっても最良の教育環境を求めて篠山に移住を決めた。

不動産会社のウェブで東新町の借家が気に入った。 年度始まりの4月に那苗さんが小学校に転校することから、 借家の改修が完成するまでの1カ月間、 篠山で暮らすところを探し、 わだ家で過ごした。

1カ月間、 那苗さんは福住の子どもたちと遊んだり、 福住まちづくり協議会の田舎暮らし体験住宅運営委員会が運営する 「農業小学校」 で農業体験するなど、 地域との交流を楽しみ、 母親の恵子さんは 「みなさんに親切にしていただき、 ありがとうございました」 と感謝する。

弘次さんは 「被写体として篠山は魅力がいっぱい。 いろんなところを撮影したい」、 恵子さんは 「積極的に地域と関わっていきたい」 と、 5月からの城下町での暮らしを楽しみにしている。

同委員会の麻田馨委員長は 「わだ家に滞在される人は 『移住前に篠山の雰囲気が分かる』 と言われ、 わだ家の存在は必要と思う。 移住者は古民家の改修費や勤め先の確保がネックになっており、 さらに市の支援が必要では」 と話している。

わだ家は1カ月単位で、 1棟を5万円で貸している。 事務局の関口さん (TEL079・557・0772)。

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