4月25日に起きたネパール大地震を受け、 同国カブレ郡ガハテ村で教育支援と交流を続けている 「篠山ナマステ会」 (小嶋英毅代表) は、 詳細がつかめない現地の状況を心配しながら、 救援募金活動を始めた。 また今月11―18日まで、 現地から2人を招く予定だったが、 これを見送り、 16日の15周年記念事業で予定していた現地報告会とシンポジウムも延期する。
篠山ナマステ会は地震発生翌日の26日に事務局で対応を検討。 27日に臨時幹事会を開き、 募金や記念事業の変更を決めた。
震源地は、 首都カトマンズから北西約80キロで、 ガハテ村はカトマンズから北東約60キロの距離にある。 ガハテ村周辺でも震度5強から6弱の揺れがあったとみられ、 関係団体のPHD協会 (神戸市) からの情報によると、 周辺の村はほとんどの家屋が壊れ、 死者も多数出ているもようという。
篠山ナマステ会は篠山市をはじめ、 丹波市や全国に会員が105人いる。 資金援助の形で2001年、 ガハテ村にセティディビ小学校を建設。 現地NGO 「SSS」 と協力して運営支援を続ける。
今回の15周年記念事業では、 セティディビ小学校のナワラジ・サプコタ校長も招く予定だった。 ナワラジ校長とは5月1日現在も連絡が取れず、 学校の状況はつかめていない。 ナマステ会の会員らは 「山の斜面を削って谷を埋めた土地に建てた学校なので、 地盤はあまり強くない。 鉄筋コンクリートなので、 建ってはいると思うが、 損壊の可能性もある」 と心配を募らせている。
集めた募金は、 SSSを通じてガハテ村と周辺の村の復旧に活用してもらう。 篠山ナマステ会会は 「長年にわたり交流してきたネパールの友人や村人たちを助けたい。 丹波地域のみなさんにも支援をお願いしたい」 と協力を呼びかけている。
郵便振替で、 口座番号は 「00930―6―29629」、 加入者名は 「篠山ナマステ会」。 通信欄は 「ネパール地震救援募金」 と記入。 手数料は送金者負担。 問い合わせは篠山ナマステ会の渡辺さん (TEL090・7551・8324)。