丹波市山南地域で6月27日と7月4日に開かれる「姫ボタルまつり」が、10回目の今年で最後となる。ヒメボタルで丹波に多くの人を呼ぶという役割に一定の成果がみられたことや、実行委員の高齢化などから、ひと区切り付けることにしたという。
姫ボタルまつりは、山南町を中心とした約50人のボランティアの実行委員で運営してきた。ヒメボタルのシーズン中に、山南地域内の生息地までバスをピストン運行して案内し、神戸や西宮、加古川など、丹波市外からの参加も多かった。候補地の中から、当日にたくさん出ている場所を選んで連れて行くきめ細やかな対応で、9年間で1万人あまりの参加者があった。また、まつり当日以外に見に行った人たちを含めると約2万人が生息地を訪れたという。
第1回から実行委員長を務めてきた藤原利正さん(72)=山南町梶=は、「地域の商工を巻き込んだ展開にまで広がらなかったのは残念だが、ヒメボタルを通じて阪神間などから多くの人が丹波へ来てくれた。実行委員は当初からほとんど同じメンバーで、80歳代の人も多い状況。ここまでよく続いたと思う」と話していた。
なお、4年前から行っている、薬草薬樹公園リフレッシュ館「丹波の湯」での薬膳会席、薬草風呂、ガイド付きホタル観賞のセットプランは引き続き継続する予定。