兵庫県篠山市の清掃センター(同市大山下)が、粗大ごみのうち、まだ使えるものを市民らに無償で提供している再生品の、7、8月の引き取り量が前年比の9倍にのぼっている。職員がリサイクルに出す粗大ごみをきれいに掃除し、7月からホームページでお薦めの再生品を公開したことなどが功を奏した。日置春雄副所長は「自分が実際使えるかどうかを基準に選別し、より良いものを提供している。ごみの処分量の減少に役立っており、物を大切に使う気持ちが根付いてくれたら」と話している。
清掃センターには、篠山市と丹波市山南町の粗大ごみが搬入される。そのうち市民らが引き取った再生品は、昨年の7、8の2カ月で411キロ。今年は3・7トンにのぼっており、この2カ月で昨年度1年間の総引き取り量を上回った。