撮影に鉄道ファン続々 「クリーム・赤」381系見納め 10月30日運転終了

2015.10.17
ニュース丹波市

クリームと赤色の381系特急の勇姿を撮影しようとカメラを構える鉄道ファンたち=兵庫県丹波市春日町石才で

JR福知山線など北近畿を走る特急「こうのとり」など旧国鉄時代から親しまれた特急列車のクリームと赤色の車両が10月30日で運転を終了し、すべて白色の新形式車両に変わる。長年、慣れ親しまれてきた車両をカメラにおさめようと、沿線スポットに、全国各地から鉄道ファンが殺到している。

旧国鉄時代からのものは、定期列車としては、すべて30日で運転を終了する。長年、特急に乗車した運転士にとっても感慨深い様子。足立憲生さん(68)=同市青垣町小倉=は、「福知山線が電化になる前、すでにこの形式が導入されていた紀勢線の特急『くろしお』で運転の実習を行って、導入に備えたのが思い出。風光明媚な海岸沿いの運転は快適だった」という。

列車にカメラを向けていた藤本正憲さん(53)=京都府舞鶴市=は、「クリームと赤の車両は、子どもの時から見慣れてきたので、愛着がある。何もかも新しさを求める時代だからこそ、古い物の良さを味わいたい」と話した。遠来の鈴木眞一郎さん(56)=神奈川県川崎市=は、「30年ぐらい、転勤で訪れた各地で旧国鉄時代の車両を撮影してきた。昔、乗った思い出もある。最終運転までに、妻と一緒に新大阪から乗って、城崎温泉の旅を楽しみたい」と笑顔。

関連記事