兵庫県丹波市氷上町御油の円通寺に伝わる「大涅槃図・釈迦八相図」の修復が1年がかりで完成し、一般公開されている。紅葉のシーズンに合わせ、お披露目した。訪れた人は、住職や檀家の解説に聞き入っている。
縦5メートル、横4メートルの大きなもので、本堂にかけられている。中央に涅槃図、周辺に釈迦八相図が描かれた珍しい構図。釈迦の命日にあたる涅槃会の3月15日(旧暦2月15日)のみに年1回公開しているが、修復できれいになったのを機に、一般に公開した。
涅槃図には、亡くなった釈迦の周辺を弟子や動物たちが囲み、嘆き悲しむ様子が描かれている。釈迦八相図には、釈迦の誕生、出家、悟りを開くなどの生涯が描かれている。
11月30日まで(午前9時―午後4時)。涅槃図の解説は午前10時から。