篠山市がユネスコに登録 「創造都市ネットワーク」クラフト&フォークアート分野で

2015.12.12
ニュース丹波篠山市


ユネスコ(国際連合教育科学文化機関)が創設している「創造都市ネットワーク」のクラフト&フォークアート分野に12月12日、兵庫県篠山市が選ばれた。国内では7市目になる。

同ネットワークは、文化の多様性を守るためにユネスコが2004年に創設したもので、創造都市(文化芸術と産業経済の創造性に富んだ都市)の世界的なネットワーク。クラフト&フォークアートのほかに、文学、映画、音楽、デザイン、メディアアート、食文化の計7分野がある。

同ネットワークには、各都市がユネスコに申請し、評価・認定を受けて加盟できる。加盟すると、国内外への発信力が高まり、ほかの認定都市との交流にもつながる。認定後は、ユネスコへの定期的なレポート提出が求められるなど、継続的な取り組みが大切になる。

篠山市では、12年に「篠山市創造都市推進委員会」を設置し、翌年には「篠山市創造都市推進計画」を策定。「食と器」をテーマに、クラフト&フォークアット分野での加盟に向けて取り組んできた。加盟が実現し、今後、クラフト分野を中心に創造都市との交流を進めていく。

日本国内ではこれまでに神戸、名古屋、金沢、札幌、浜松、鶴岡が認定されている。同分野では金沢市に次いで2市目。今回新たに47都市が認定され、116都市となった。

篠山市は12日朝、市役所の市民ホールで記念式典を開き、職員や市民など約100人が参加。酒井隆明市長は「あいさつでいつも言っている『世界のみなさん、おはようございます』が本当になりました。世界の魅力あるまちに仲間入りができ、世界に誇れるまちにしていきたい」とあいさつした。

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