兵庫県丹波市内の陸上競技愛好者らが2月27日、ゆめタウンで、「丹波市に陸上競技場を作ろう」と署名を呼びかけた。7月ごろまで1万人を目標に署名運動を続け、市に提出する。移転後の県立柏原病院跡地を候補地として提案するという。
署名運動を始めた「丹波市に陸上競技場を作ろう会」(亀井忠司代表、15人)によると、市内に公認の陸上競技場がないため、中・高校生は近隣の三木市や加古川市の競技場を借りて大会を開く不便な状況にある。陸上競技場を作ることで、その不便さが解消されるだけでなく、サッカー、ラグビーなどの大会も誘致でき、多くの選手や応援の人々が訪れることで市の活性化につながる。また、災害時には避難拠点として利用することも可能―としている。
公認の競技場がないことは以前から陸上関係者の間では話題になっていたが、柏原病院の跡地利用の話が出始めたことで、具体的な動きをとることにした。亀井代表は、「まずは、こんな活動をしている団体があることを市民のみなさんに知ってほしい」と話している。2回目の署名活動は3月中旬の予定。
同市内ではサッカー愛好者らが「サッカースタジアムをつくろう」と市に署名を提出したほか、横断幕を掲げている。