学校法人兵庫医科大学(西宮市)が、今月末に閉校する篠山産業高校丹南校(兵庫県篠山市南矢代)に介護福祉士を養成する全寮制の専門学校(2年)を設立する構想があることが18日までに分かった。ベトナム・ホーチミン市の介護士養成校3校と姉妹校提携し、学生を受け入れる方針。同法人によると、外国人を対象に長期間養成する専門学校は県内初だという。
計画によると、定員は1クラス40人、計80人。校内に寮を構え、ベトナムから学生を募集する。昨今、訪問介護で調理をする機会が多くなるなど、女性のニーズが高いため、女性のみの募集にする。また、地元の高校の卒業者も対象にする。
低賃金や高齢者増加で、全国的に介護福祉士の人材不足が課題。篠山市内でも同様の状況が続いているなか、同法人は外国人を積極的に受け入れ、介護福祉士の人材確保を目指す。また、介護福祉士が必要な事業を展開する同法人内での活用も進める。