兵庫県丹波市氷上町新郷の釣り愛好家、門内茂夫さん(57)が5月8日、豊岡市竹野沖で体長約80センチ、14キロもある巨大コブダイ(ベラ科)を釣り上げた。「地球を釣ったのかと思うぐらい重たかった。まさかこんな魚が釣れるとは」と目を白黒させている。
釣舟「海栄丸」でマダイをねらっていて、竿を上げたところ、円になるほどしなった。20分弱格闘、サクラ色をした魚体を水面に引き寄せた時にこぶが見え、「何じゃこれは」とびっくりしたという。
同行していた大木博之さん(74)=同=は「水族館にいるような魚。釣り歴30年以上だが、初めて見た。船頭さんも最近こんな大きいのは見たことがないと言っていた」と感心することしきり。門内さんは「頭のコブもアゴも軟らかい。どうやって食べようかな」と笑っていた。