今年3月末に閉校した兵庫県篠山市福住の旧福住小学校の理科室を、7月中にも近くの篠山東雲高校(奥田格校長)が、研究施設「しののめラボラトリー」として活用する計画があることがわかった。地域の環境問題を引き起こしている「竹」の利活用に焦点を当てたさまざまな研究を行う予定。同校は、「地域に還元できる研究を進めながら、地域のみなさんや子どもたちにも開放し、一緒に農業に科学を取り入れていく拠点になれば」と話している。
東雲高によると、ラボでは、市のし尿処理施設「あさぎり苑」と共同研究を行っている竹粉末と乾燥汚泥を混ぜた堆肥の消臭研究や、竹を使った飼料の実用化に向けた実験、竹粉で栽培したキノコから抽出した成分を用いた殺菌効果のある天然農薬の研究、竹を使ったボイラーの研究などを行いたい考え。