兵庫県丹波市春日町野村の「婦木農場」が、同農場で飼育するジャージー牛から搾乳した牛乳で作ったナチュラルチーズ「サンマルセラン」の販売を始めた。飼育、搾乳からチーズ製造、販売まで一連の工程を自社で行うのは、丹波市内で唯一。チーズ製造を担当する婦木敬介さん(23)は、「サンマルセランは、熟成によって味の変化が楽しめるチーズ。チーズケーキなどにも使えるので、味わってみてほしい」と話している。
サンマルセランは、白カビタイプのナチュラルチーズで、フランスのリヨン近くが発祥とされる。時間の経過とともに熟成が進み、風味とコクが増すという。
ジャージー牛を4頭飼育し、子牛以外の3頭から搾乳。専用の工房でチーズ製造に取り組んでいる。チーズ製造に必要な乳酸菌と酵母菌の培養を婦木さんが自ら行うことで、発酵と品質の安定が図れるという。「地元の空気で培養することで、ここでしか出せない味のチーズになるのではと考えている」と話す。
1個(80グラム)800円(税別)。原則、受注生産。生産量に限度があるため、早めの予約を。メール(fukifarm.order@outlook.jp)か、同農場ネットショップで注文する。同農場(TEL0795・74・0820)。