丹波乳業(兵庫県丹波市氷上町石生)の低温殺菌牛乳を入口に、酪農家の支援を続ける宝塚市のNPOら応援団が、同社工場屋根への太陽光パネル設置による市民発電所の開設に続く新たな取り組みとして、畜産の糞尿や食品残さ、農業残さなどを発酵させ電気と熱を得るプラントを作り、畜舎の燃料代などの経費削減を支援するとともに、副産物として生じる液肥を地域農業に役立てられないかと事業化をめざしている。青垣住民センター別館で16日午後1時から「バイオマスエネルギーで『資源とお金』を地域で回す」と題したシンポジウムを開く。著名講師を招いた講演とパネルディスカッションを予定。農家らの参加を広く呼び掛けている。無料。
1部は講演。北海道で多くのバイオガス発電所を立ち上げてきた菊地貞雄・北海道バイオマスリサーチ社長が「地域におけるバイオマスエネルギーとは?」と題し、バイオマス発電とは何か、発電がもたらすものなどを説明。さわかみホールディングスの澤上篤人社長は「地域資源と経済をまわすということ」の演題で、お金を見える形にして地域内で回すことの重要性や、意思のあるお金の使い方が地域を生かす、ということを話す。
2部がパネルディスカッション。主催のNPO法人新エネルギーをすすめる宝塚の会、一般社団法人みんなの低温殺菌牛乳協会、丹波乳業の代表者が登壇し、どうやって協力しあえるかを考える。