兵庫県篠山市二階町の料理旅館「近又」(鈴木弘和社長)に9月23日、篠山産の初マツタケがお目見えした。同日に篠山魚市場に入荷したもの。2本計35グラムで3万円、キロ単価は85万円というご祝儀価格で競り落とした。同店は、「サイズは小さいが香りはさすが篠山産。土瓶蒸しにして提供したい」と話している。
市内東部産で、6センチと5センチ。同店によると、初マツタケの登場は昨年よりも約1週間遅く、例年並みという。
競り落とした同店の荻野創真料理長は、「このところの雨や、気温が低くなり始めたことで出たと考えられる」と言い、「年々数が減り、希少価値が高まっているが、毎年、マツタケが出るのを待ってくださるお客様の予約がある。世界一の味を提供するためにも、これからの豊作に期待したい」と話していた。