篠山市本郷・春日神社 国登録・改修を報告 10月2日、西紀北小で

2016.09.24
ニュース丹波篠山市

覆屋も完成した国登録有形文化財の本殿と、宮総代の細見さん=兵庫県篠山市本郷で

兵庫県篠山市本郷の春日神社本殿が国有形文化財に登録されたことと、本殿を覆う「覆屋」や参道などの改修工事が完成したことの報告会が、10月2日午後1時半から同神社近くの西紀北小学校体育館で開かれる。専門家による建築様式の解説などがあり、誰でも聴講できる。同実行委員会の主催。また、16日には例祭にあわせて「850年祭」が開かれる。節目の850年に向けて、住民が中心となった取り組みを始めて6年。実行委は「伝統文化をしっかりと次の世代に伝えていきたい」と話している。

同神社本殿は、2015年11月に国有形文化財に登録され、同12月に市教委から伝達された。また、14年には覆屋の改修が約1年がかりで完成。さらに15年には社務所の改修が、今年は参道階段と石垣などの改修が完成した。

報告会では、同校区内在住で、ジブリ映画の音楽などを手掛けた高木正勝さん作詞作曲の「かみしゃま」を、地元の合唱グループ「コール・コスモス」が歌い、オープニングを飾る。覆屋、参道などの改修や、国登録への取り組みと住民の思いを、氏子代表や市教委が報告。登録推薦の所見を作成した神戸芸術工科大学の山之内誠准教授が、本殿の建築様式をテーマに講演する。

16日の「850年祭」では、社務所で祝会が行われた後、丹波篠山太鼓「鼓篠組」が祝い太鼓を披露。子どもたちによる伝統の「春日踊り」に加え、青年による踊り「松づくし」が奉納される。

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