兵庫県篠山市畑宮の佐佐婆神社(日置春弘宮司)の例祭「丹波篠山はた祭り」が10月1、2の両日、同神社とその周辺で行われた。400年近く続く伝統の祭り。金みこしや山車巡行、流鏑馬奉納などの神事が行われ、五穀豊穣や無病息災などを祈願した。
2日の本宮では、金みこし3基、山車9基をはじめ、獅子や天狗、お神酒持童女など約200人で、約1離れた若宮神社まで往復した。続いて行われた流鏑馬では、騎馬童子に抜擢された城北畑小学校3年の火置亜蘭君(同市大渕)が、勇壮な陣羽織姿で馬にまたがり登場。境内と参道に設けられた計3カ所の的をめがけ、3本ずつ計9本の矢を射った。矢を拾うと幸運に恵まれるとされることから、見物人たちは放たれた矢を競うようにして取り合った。
見事な弓さばきを見せた火置君は、「うまく矢を飛ばせて楽しかった。いい思い出になった」と笑顔を見せていた。