丹波市長、市議会議員選挙が11月13日、告示される。投開票は20日。3期市長を務めた辻重五郎氏(77)の引退に伴う市長選は、無所属新人2人の一騎打ちになる見通し。元県農政環境部長の谷口進一氏(63)=柏原町挙田=と、元県加東土木事務所道路第2課長の岩崎政義氏(61)=同町柏原=が出馬表明している。定数20の市議選には、28人が立候補する見通し。
谷口氏は、「ここから10年丹波市を変えましょう」をスローガンに掲げ、経済活性化を第一の課題に上げる。婚姻件数300組、企業誘致トップセールス3件、観光客入り込み数300万人の「にぎわい丹波市トリプルスリー」の数値目標を定めた。13日午前9時から柏原町柏原の選挙事務所で出陣式。15日の青垣住民センターを始まりに19日まで市内7会場で個人演説会を開く。
岩崎氏は尖閣諸島周辺海域への中国船の領海侵犯に危機感を覚えており、「日本、丹波市を守るためには国防強化が必要。市町村から声を上げ、政府に届けていかなければならない」と出馬の動機を語った。選挙事務所は自宅に置き、一人で選挙戦を戦う意向。街宣カーでポスターをはりながら市内をめぐり、支持を訴える。13日午前11時ごろ、ゆめタウン(氷上町本郷)近くで第一声を放つ予定。
市議選は定数を8超過と、厳しい戦いになる見通し。現職13人、新人15人が立候補を予定している。定数20に23人が立候補した4年前の市議選は、最下位20番目の当選者の得票が1401票で、次点との票差は97票だった。
立候補届出の受付は午前8時半から午後5時まで氷上住民センター(同市氷上町成松)で。