兵庫県篠山市は、総額400億7124万円(前年度比1・8%増)の新年度当初予算案を、2月23日に開かれる市議会定例会に提案する。一般会計は216億7200万円で、水道料金が高額になるのを抑えるための水道事業会計への支出や、ふるさと納税に対する返礼記念品などの増額を見込むが、市債の償還が進んだことによる公債費が減額したため、前年度比では1%減。収入に対する借金の返済額の割合を示す「実質公債費比率」は19・0%を見込んでおり、依然として県内ワーストの数値ではあるものの、厳しい財政をやりくりしながら改善を進めている状況。酒井隆明市長は、「財政を再建しつつ、必要なことには予算を置いた“メリハリ型”予算」と話す。