兵庫県の丹波市柏原支所(同市柏原町柏原)の観光拠点化を検討する「整備懇話会」が5月29日に初会合を開く。年度内に4、5回開催し、市が策定する整備計画に意見、提言を述べる。谷口進一市長が市のシティープロモーションの目標年度にしている2019年度の開館をめざす。
どんな機能を持たすかと、運営組織の2点を中心に検討する。
昭和10年に建設された木造2階建ての本館(延べ床面積550平方メートル)のみを検討対象とし、柏原支所と同一敷地にある、市水道部が入居している旧柏原町議場や市観光協会が入居中の建て増し部分は検討対象にしない方針。市新産業創造課によると、文化財には指定されていないが、建築当時の姿が現存しており、歴史的に貴重という。
懇話会のメンバーは10人。市商工会、同青年部、まちづくり柏原、中心市街地活性化協議会、自治会長会、丹波青年会議所、柏原自治協議会、市観光協会、有識者と副市長。市全体の観光拠点とするのに幅広く意見を募るため、地元柏原以外からも委員を選んだ。
現在の柏原支所の機能は、観光拠点化によって移転することになるが、支所機能のあり方は、市で検討し、懇話会とは切り離す。
今年度が計画、来年度が設計、19年度に工事、開館をめざす。