浴室の照明にツバメ営巣 春日町黒井・中川さん宅

2017.05.25
ニュース丹波市

照明に巣を作った2羽のつばめ=兵庫県春日町黒井で

営巣とヒナへの餌やりのため、五月の空をツバメが飛び交うなか、丹波市春日町黒井の中川節雄さん(61)宅では、浴室の照明にツバメが巣を作った。日暮れになると、つがいと見られる2羽が帰宅。入浴する中川さんを眼下に見下ろしながら、特段あわてる風もない。中川さんは「まさかこんな所に巣を作るとは」と笑い、時折口笛を吹いてツバメの気を引いている。

5月13日に自宅の軒先に作っていた巣が落ちていた。かわいそうに思い巣があった場所に支えになる板を打ち付けてやったものの、そこには戻らず、扉が開いていた脱衣所に入り込み、巣づくりを始めた。洗面台を土で汚したため締め出した。

15日の夜、湯船につかってふと見上げると、目の高さより高い球状の照明の上に巣をし、巣の縁で羽を休めているツバメを見つけた。「いつの間に。よりによってこんな所に巣を」とビックリしたが気持ちを落ち着かせ、卵を産んでひなでもかえればおもしろいと、静かに見守ることにした。

幅20センチ、高さ40センチほどある窓は開け放し、自由に出入りできるようにしている。夜明けにツバメが出かける時間は定かではないが、あたりが薄暗くなる午後7時ごろになると、決まって2匹そろって巣に戻って来る。中川さんの入浴時間と重なることから、毎晩ツバメに見守られながら一日の疲れを癒している。巣に近いシャワーを使っても、じっとしている。

関連記事