「より良い医療提供」 香良病院80周年祝う

2017.06.15
ニュース丹波市

事業認可80周年記念式典を開いた香良病院の石井院長(前列中央)と職員、関係者たち=兵庫県丹波市氷上町香良で

医療法人社団「香良病院」(兵庫県丹波市氷上町香良、石井敏樹院長、266床)で6月12日、事業認可80周年を祝う記念式典があり、石井院長、稲田貴士副院長らが枝垂れ桜の記念植樹を行った。

原和之清風会理事は「80周年は通過点。地域に信頼される病院として100年、200年続くように」とあいさつした。石井院長は、「精神科医療は時代と共に変わる。『あの山に登りたい』との私の提案を皆さんの力で登って来た。まだまだやることはたくさんある。力を合わせ、よりいい精神科医療が提供できるようがんばりたい」と職員に語りかけた。

入院患者とデイケア「ほぉぷ」利用者にはローストビーフや「お頭付きの鯛」ならぬ「鯛焼き」の祝い膳が提供されたほか、勤続42年の吉住絹子准看護士が記念品を受けた。

同病院は、1937年6月12日に事業認可を受けた。38年に「香良脳病院」として開院以来、丹波地域唯一の精神科病院として役割を担ってきた。石井院長は三代目。職員数約200人。

2008年に病棟を新築し、認知症治療病棟(60床)を設けた。以前は多かった統合失調症の患者は減り、認知症、心の不安を訴える患者らが増えているという。入院のほか、デイケア、精神科訪問看護などを行い、入院から在宅、地域の一員として暮らせるよう支援する体制を整えている。

同病院は80周年を機に沿革史を作っている。同病院に関する古い写真や資料を探している。情報提供は同病院(0795・82・7121)。

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