兵庫県水大気課は5月30日午後3時45分、丹波市に光化学スモッグ注意報を発令した。連絡を受けた丹波市は、市民環境課が市内各部に連絡。市教育委員会は、学校やこども園などに窓を閉めることや屋外での運動を控えるよう通知した。
大気課によると、確認できる2006年以降発令はなく、それ以前は分からないという。
県柏原総合庁舎(柏原町柏原)で観測している。光化学スモッグの原因となる、大気中のオキシダント濃度が注意報発令基準の1時間120ppb(ppbは10億分の1)を午後3時に超えた。120ppbに到達しそうな気配があるとして、午後2時15分に予報を発令していた。
同課によると、2015年度の丹波市の平均は33ppb。日最高1時間値の平均をとっても49ppbだった。
丹波市に注意報、三田市に予報が出された以外に、県内自治体に発令はなかった。
高気温で風がなく、日射が強い三条件がそろった時に濃度が高まる。県水大気課は「丹波市には原因物質の発生源はないが、物質が大気にのって加古川をさかのぼってきやすいと言われている。今回は気象条件がそろったところにたまたま流れてきたのでは」と推察する。