丹波市は43歳の男性職員が窃盗容疑で逮捕されたことを受け8月2日午前、市役所で会見し、公務員の信用を失墜したとして謝罪した。
会見には、企画総務部長と職員の上司の建設部長が出席。冒頭、頭を下げ陳謝した。
市によると、職員は1996年4月に旧山南町に採用された。2015年4月から建設部道路整備課で市道の改良、設計、現場監督などを担当。勤務上、トラブルなどはなく、事件当日は定時まで春日庁舎で勤務していたという。
今後、副市長を委員長とする考査委員会に本人を呼び、事情聴取をした上で処分する。
谷口進一市長は、「7月19日以降6カ所で市長訓示を行い、コンプライアンスの徹底をはかる最中で、信用を失墜するようなことを起こしたことは大変残念であり、誠に申し訳なく思う。警察の捜査が行われているが、事実関係を確認し、本市としても厳正に対応していきたいと思う」とのコメントを出した。
市長訓示は、税務課の誤送付、県知事選での二重投票など事務ミスが続いたことから実施。職員は、7月28日に春日庁舎で市長訓示を聞いたという。
村上佳邦企画総務部長は「どうすれば、職員個々が当事者意識を持つのか、共有をいかにするか、確実に伝わる仕組みを作ろうと動いている矢先だった」と言い、駒谷誠建設部長は「ベテランで、現場を多く抱えている。痛手」と話した。