兵庫県の篠山市立中央図書館(同市西吹)で、北海道から沖縄まで全国各地にある地域紙39紙を並べた「全国の地方新聞展」が開かれている。県レベルよりも小さな地域を拠点に発行しているローカル色豊かな地域紙をずらり展示、手に取って読むこともできる。初めての企画で、丹波新聞社が開催に協力した。9月7日まで。
今年6月、綾部市で、丹波新聞社も参加した全国地域紙交流会(日本地域紙協議会主催)が開かれ、地域紙の今後について意見交換をした。その際、参加した39社がそれぞれの新聞を寄せ、各社ともに持ち帰った。丹波新聞社では、39社の新聞を広く市民に見てもらおうと、同図書館に展示会の開催を持ちかけ、資料提供した。
東北、関東、近畿など、地方ごとに39紙を並べ、39社の所在地を一覧で示した全国地図も展示している。「これだけの地域紙が一度に見られる機会はない」と来館者に好評で、スマートフォンで写真を撮る人も。来館者の一人は、「どの新聞も地域に密着しており、全国紙にはないぬくもりを感じます。篠山にいながら新聞を通して、各地を旅する気分が味わえますね」と話していた。