兵庫県の篠山市は外国人観光客の受け入れ体制を整えるため、市内で暮らしていたり、ゆかりのある外国出身者ら4人を、「丹波篠山まちのコンシェルジュ(総合案内人)」に委嘱した。このほど行われた発足式では、さっそく外国人ならではの視点から、篠山の魅力や受け入れ時の改善点を指摘。今後も体制整備へのアドバイスやイベント時の外国人対応などで力を発揮してもらい、日本遺産、ユネスコ創造都市ネットワークに加盟するまちの魅力を海外にも発信したい考え。
委嘱されたのは、アメリカ出身の陶芸、茶道家・ピーター・ハーモンさん(同市味間奥)、イギリス出身で牧師などを務めるバリー・スティーブン・サンダースさん(同市大山新)と妻の曲尺陽子さん、フランス出身の美術史家、グザビエ・マルテルさん(三田市)。
市は今年度、観光振興施策の柱の一つとして、外国人観光客の誘致を掲げていることから、篠山の風土や歴史に理解がある外国人に施策のコンシェルジュとして協力を求めた。