兵庫県の青垣地域で織られる「丹波布」の国指定(選択・無形)文化財60周年記念展「丹波布に魅せられて」(丹波布技術保存会主催)が11月26日まで丹波の森公苑で開かれている。「縞貫(しまぬき)」と呼ばれていた江戸時代のものと見られる古布から、最近織られた着物まで、時代を超えた縞模様約150点が展示されている。
江戸時代から昭和初期以前の丹波布を集めた「藤本均氏コレクション」のほか、1998年に開館した丹波布伝承館で技術を習得した人の作品や市民から募った「お宝布」など、時代や織り手、使用用途が異なる多様な丹波布を展示している。
伝承館1期生の大谷とみ江さん(69)=丹波市青垣町西芦田=は多く並んだ作品に「技術伝承が少しは進んだと実感する。若い世代が取り組んでくれているのがうれしい」と話していた。
午前10時―午後5時。同月20日休館。入場無料。同保存会(TEL0795・87・2610)。