兵庫県丹波市の上久下地域自治協議会が11月17、19、20の3日間、同市山南町上滝の丹波竜化石発掘現場周辺で、専門家や高校生らと化石の試掘調査を行った。年に1回実施しているもので、さらなる発見に向け、参加者たちは目を凝らして砕いた石を見つめていた。
試掘現場は、丹波竜の発掘現場から10メートルほど上流の篠山層群で、2014年に恐竜の骨の化石、15年に卵殻の化石が見つかった地層。県立人と自然の博物館研究員3人と地元のボランティア8人が参加。ドリルで削り取った石を金づちでさらに細かく砕き、化石の有無を調べた。
同協議会長で、丹波竜化石発見者の村上茂さんは「恐竜に対する市内外や若い人の関心を維持するため、これからも定期的に試掘調査を行っていきたい」と話している。