丹波市商工会のアイデア・発明委員会(林健二委員長、9人)が、新商品「立体回転ボード『ピッタシ』」を開発、販売を始めた。1から30の数字の裏面に描かれた絵柄のペアを探す「神経衰弱」ゲーム。同委員会は、「1度に10人くらいで遊べる。介護施設や自治協議組織などでコミュニケーションを取る道具として使ってもらえれば」と売り込んでいる。意匠登録出願中。
「ピッタシ」は、木製フレームに横5枚、縦6列の回転板がついている。絵柄カードは、果物が標準仕様で、別売りで料理、動物、花、野菜など7種類を用意した。購入者がオリジナルパネルを作って遊ぶこともできる。写真パネルも試作したが、絵の方が見やすく、イラストにしたという。
介護施設や認定こども園などに試作機を持ち込んで職員や利用者から使い勝手を聞き、少し離れた所からでも見えるようにカードは光が反射しにくい素材を使ったり、交換が簡単にできるようカードをフックにかけるシンプルな構造にするなど改良を重ねた。
直接意見を聞いたことで試作時点より、使い勝手が良い構造になり、価格がおさえられたという。林委員長(66)は「パネルの数が多いかなと思ったが、遊んだ方の30枚くらいある方がおもしろいという意見を採用した。わきあいあいと楽しんでもらえることが最高の喜び」と話していた。