健康づくり講演会「あいうべ体操で病気知らず」(たんばろうプロジェクト主催)が1月14日、ポップアップホール(兵庫県丹波市氷上町本郷)であり、約300人の聴衆が、口呼吸から鼻呼吸に変えることで病気予防につながるとする同体操考案者の今井一彰さん(福岡市、みらいクリニック院長)の講演に耳を傾けた。テレビ、新聞などでも話題の体操だけに、丹波市、篠山市を中心に近隣市、阪神間からも参加があった。メディカルエンターテイナーを自称する今井さんの冗談を交えた軽妙な話術に会場は大きな笑いに包まれた。
今井さんは、鼻呼吸の重要性を説き、鼻毛、鼻水、咽頭扁桃を通る鼻呼吸の方が、だ液を通過するだけの口呼吸より、きれいな空気を体に送れると説明。鼻呼吸によって口を閉じ、唾液で口内が潤おう状態が作れるとした。
鼻呼吸をするには、口を閉じた時の舌の位置が重要とし、正しく鼻呼吸を行うには、口を閉じた時に上あごに舌がくっついた状態を作る必要があると説明。「あいうべ体操は、上あごにぴったり舌をつけるための体操。上あごに舌がぴったりつくと、鼻呼吸しかできなくなる」と述べた。
「あー、いー、うー、べー」の「口をはっきり動かし、べーではしっかりベロを出す」と同体操を聴衆と共に実演。毎食後に1分間で10回、1日3食だと30回を目安にと助言。同体操をすると顔の筋肉が動き、口角が上がる、血流が良くなり顔がぽかぽか温かくなるなどの効果も説明した。