兵庫県篠山市は、国の「空家等対策の推進に関する特別措置法」に基づき、同市福住で1月25日、後川新田で26日、建物所有者に代わって市が危険な空き家を除却(解体、撤去、処分)する略式代執行に着手した。同市では初の措置。昨年10月20日―12月6日に公告を行ったが、所有者が現れなかったため、市長が判断した。
福住の空き家は木造2階建住宅(床面積56平方メートル)。屋根瓦が、接する市道に崩落し、市が緊急安全措置をとっていた。後川新田の空き家は、木造平屋建住宅(同約50平方メートル)。その大半が倒壊し、建築部材が飛散すると危険で、衛生上も有害だと判断した。いずれも所有者や相続人に関する手掛かりを調査したり、近隣住民への聞き取りなどを行ったが、分からなかった。