墨汁つけ髪で書き初め 氷上中卒業生有志 毎年元日に

2018.01.11
ニュース丹波市

髪に墨汁をつけて「人間書き初め」する同級生たち=兵庫県丹波市氷上町石生で

1983年度生まれの氷上中学校卒業生有志らが2007年から元日に、筆役の人を複数で逆さにかつぎ、髪に墨汁をつけ、書を書く「人間書き初め」を行ってきた。毎年干支を書き、今年の「戌」で干支を一巡した。福田隼人さんは「配信したネットで毎年楽しみにしている人もいて、無事に一巡やり遂げて良かった」と話している。

今年の筆役はメンバーの荻野真也さんの弟、達也さんが務めた。横1・3メートル、縦2メートルの障子紙と墨汁、容器を準備。上半身裸のももひき姿の6人が達也さんの脚を持って達也さんを逆さにし、頭に墨汁をつけて、障子紙に戌の文字を書いた。1人が容器の持ち役、1人がカメラ役の計9人で書初めした。

同グループは約10人。人間書き初めを始める前から、バーベキューをしたり、ドラム缶で沸かした風呂に入るなど、さまざまなイベントを定期的に行っていた。

年男年女となる07年から、「日本の文化を世界に発信しよう」と、話が盛り上がり、人間書き初め、もちつき、こま回しをすることにし、ネットで配信した。2年目以降はもちつきとこま回しは止めたが、人間書き初めを毎年元日に筆役の家の前で行ってきた。また、メンバーの結婚式に「寿」、東日本大震災時には「元気」を書いたこともあった。

今年で12枚が完成。「完了」「寒」「感謝」などの思いを込めて「感」の文字も書き、干支一巡を祝った。

伏田智さんは「同級生が段々と家族ができたりして会う機会が少なくなってきたので、みんなで楽しめる良い機会になった」と喜んでいた。

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