厳しい冬の寒さを迎えるなか、兵庫県丹波市青垣町内の神社に、ひどく冷え込んだ朝だけ、キラキラ輝く透明なガラス玉のような球状の氷ができることを、近くの男性(51)が見つけた。冬山に詳しい人や、元理科教師は「初めて見た」と言い、「なぜ丸くなるのか不思議。そして美しい」と、自然が作り出す芸術に感心している。
1月下旬の冷え込んだ朝、つららを探して散策中に、水が常に注ぎ込む手水鉢の縁に光る粒を見つけた。
男性は、手水鉢に引き込まれた水が水面ではね、しぶきが縁にかかって凍ることは理解できたが、なぜ球状になるのか不思議に思い、丹波新聞社に連絡。冷え込みがきつかった1月31日に再び姿を現したところを、記者がカメラに収めた。
冬の琵琶湖などで見られる、風にあおられた湖面の水しぶきが葦などに付着して結氷する「しぶき氷」に出来方は似ているが、球状になる理由が分からない。