「かいばら雛めぐり」(同実行委員会主催)が3月24―31日の午前10時―午後4時、丹波市の柏原町市街地一帯で開かれる。柏原自治協議会、観光まちづくりの会、まちづくり柏原、市商工会柏原支部が実行委員会をつくり、昨年のプレイベントを経て本格実施する。約800体の雛飾りを商店や民家など約50軒で展示し、手作り体験や食の催しを行うなど、多彩な企画を計画している。
地域住民らに呼び掛けて借り受けた雛飾りや、住民有志が自治会やグループごとに1年かけて作った「吊るし雛」計約100点を市街地一帯で展示する。吊るし雛は、縁起物をあしらった細工を組み上げたもので、江戸時代に始まったとされる。昨春、柏原自治協議会役員らが吊るし雛の先進地、和歌山県九度山町の「町家の人形めぐり」を視察したのをきっかけに企画した。
柏原町柏原の町家ギャラリー「るり」(TEL0795・72・1608、月曜休廊)では「雛めぐり」を前に展示会「雛まつり」を開催している。同ギャラリー代表の酒井るい子さん所有の大正時代初期からの雛飾りなど9点や、酒井さんが作った吊るし雛8点を展示している。31日まで。
特別企画として、24―31日、柏原藩邸で織田藩6代目信古の娘、鶴姫愛用の「御所人形」「三ツ折人形」、稲畑人形などを展示する。26日休館。期間中は入場無料。また、24、25の両日、関学スタジオで服飾デザイナーの森南海子さんが約40年前に丹波地方の蔵からもらい受けた藍染めの古布を展示。薬膳沖縄料理店「ほしのしずく堂」(箕面市)が沖縄伝統の泡のお茶と手作り菓子(有料)を提供。いずれも午前10時―午後4時。