兵庫県篠山市般若寺出身の元マラソン選手で、現在は旭化成陸上競技部ヘッドコーチの小島忠幸さん(41)=宮崎県延岡市=が6月13日、母校の篠山中学校を訪れ、全校生徒や保護者ら約430人を前に、「私と陸上競技―陸上を通して歩んできた道」と題して講演した。
世界選手権出場、五輪選手候補など華々しい功績の陰で血のにじむような努力をした小島さん。「つかめそうでつかめないのが夢。それを消耗品だと思うことで限りなく夢に近づく努力ができる」「まずは興味があることや得意なことを自分の「プラットフォーム」(土台)としてしっかり持ってほしい」などと熱弁。後輩たちに、陸上を通した人生の指標を示した。