兵庫県丹波市の柏原町鴨野自治会(44戸)が5月27日、遊休農地で育てたタマネギを収穫した。普段、農家と非農家が農地維持のためにともに作業している中、「非農家にもメリットを」と考え、昨年11月に農家、非農家が一緒になって苗を植えた。苗は順調に育ち、この日、収穫の喜びを分かち合った。
鴨野地区は、隣の北山地区と「鴨野北山地区農地・水環境保全活動向上活動の会」をつくり、「多面的機能支払交付金」を活用して農地維持に努めている。鴨野地区は、農家と非農家の割合は半々。非農家も農地維持のために草刈りや水路の補修を担当している。
同地区の農家らが「農地維持に非農家に助けられており、非農家が恩恵を受けられることをしよう」と、家庭での消費が多いタマネギ栽培を企画。子どもからお年寄りまで42人が遊休農地25アールに3000本の苗を植えた。
収穫には子どもからお年寄りまで38人が参加。会話を楽しみながら、和気あいあいと収穫を楽しんでいた。不参加でもタマネギを希望する全住民に配布した。