粟嶋大明神が33年ぶり御開帳 篠山市魚屋町の誓願寺

2018.07.04
ニュース丹波篠山市地域

33年に一度の御開帳を迎える粟嶋大明神=兵庫県篠山市魚屋町で

兵庫県篠山市魚屋町の古刹・誓願寺の中にある神社「粟嶋大明神」の御神体が今年、33年ぶりの御開帳を迎え、7月13日正午から記念の祭典が営まれる。婦人病などの神様として信仰を集め、「女性のためのパワースポット」とも呼ばれる城下町の神社。同寺の31世・高橋新海住職(46)は、「33年に一度のことなので、年配の方も子どももたくさんの人に来て頂いて、いい思い出にしてもらえたら。病を患っている人も、ぜひご利益をもらってほしい」と呼び掛けている。

誓願寺は、元亀3年(1572)の創建で、後に明智光秀によって滅ぼされる八上城主の波多野秀治が造営・寄進した寺院。

寺院内にある粟嶋大明神は、同寺17世・恩空沢仗上人が江戸期に和歌山市の粟嶋神社総本社から勧請。婦人病や安産祈願、恋愛成就などの神社として地域住民から信仰を集め、33年に一度の御開帳時には多くの人でにぎわいを見せる。同寺によると、御神体は神をかたどった立像という。

祭典は正午から「丹波篠山太鼓 鼓篠組」による和太鼓演奏で幕開け。御開帳の儀が営まれた後、午後1時半―午後4時まで、計5回の祈祷が営まれる。しだれ桜の植樹やお茶会、午後3時からは景品付きの福もちまきも行われ、午後4時には御閉扉の儀を迎える。

祈祷は1000円。特別祈祷は3000円で、午前11時半から受け付けを始める。問い合わせは同寺(TEL079・552・2801)。

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