兵庫県丹波市内の60―80歳代の女性5人が、地元の柏原自治会館で手作りしているイタリア発祥の赤ちゃん抱っこ布団「トッポンチーノ」が8月24日から、IT技術を生かしてベビー用品を開発・販売している「ジョリーメゾン株式会社」(大阪市)から販売される。
長時間抱っこ、自宅以外でも「すやすや」
赤ちゃんよりやや大きい布団。長時間抱っこしても疲れにくく、母親以外の人が抱っこしたり、自宅と違う場所でも寝かせられるなど、さまざまな環境においても赤ちゃんが安心して過ごせるという。
サイズは縦60センチ、横45センチ。素材は生地、中綿すべてオーガニック綿を使用。温かみのある製品による育児環境の改善を目指す同社が、都市部から比較的近く、日本らしい文化が残っている丹波市で、布団や座布団作りのノウハウがある女性を探していたところ、同会館で活動している「高橋リフォーム教室」に出合った。同教室は着物生地を洋服にしたり、古布をリメイクする活動をしている。
製作をまとめる高橋康子さんは「孫が赤ちゃんの頃にこんな商品があったら良く寝ただろうなあ。どんな赤ちゃんが使うのかなと思いながら作っています」と語る。同社CEOの西島紀史さんは「11月に販売予定の、生後半年以降のハイハイをする赤ちゃん向けのマットも丹波で生産を計画している」と話している。
1万2960円。同社ホームページ(https://www.j-maison.com/)から購入できる。