兵庫県篠山市西町の奥山陽介さん(26)、ちほさん(23)兄妹の混合ダブルス「奥山チーム」がこのほど、北海道虻田郡真狩村の「まっかり温泉」で開かれた「第6回ご当地温泉卓球全国大会」で優勝を果たした。同大会は、「第2回世界大会」(外国人の参加者は1人のみ)を兼ねており、日本に加えて、世界チャンピオンも達成。スリッパや風呂桶など7つのラケットを駆使して栄冠に輝いた2人は、「オリンピックイヤーの2020年には篠山で全国大会が開かれる。またチャンピオンを目指す」と気合を入れている。
44組が出場した同大会は、1試合10ポイント1セットの勝負。1ポイント取るたびに、▽風呂桶▽入湯手形▽かまぼこ板▽木うちわ▽スリッパ▽鍋ぶた▽ナウマンぞうり―の中から一つを選んでラケットにする。さらに7ポイント目以降はくじで引いたラケットを使用しなければならないというルールもある。
2人は、初戦でスリッパ卓球の王者と対戦し、苦戦しながらも10―9で辛勝。その後は順調に駒を進め、決勝では7ポイント目以降のくじ引きで得意の風呂桶を引く幸運にも見舞われ、見事、栄冠に輝いた。
ともに地元、篠山市発祥のご当地温泉卓球「桶ット卓球」のプレーヤー。父の郁夫さんから誘われて競技を始め、毎年、こんだ薬師温泉ぬくもりの郷(今田町今田新田)で開かれている全国大会に出場しており、陽介さんは郁夫さんとペアを組んで第1回から5回大会まで制覇。6、7回は兄妹でペアを組み、これまた優勝を果たした。