篠山市を拠点にするホッケーのクラブチーム「HC HYOGO HEARTS(ハーツ)」の小学男子が、8月に富山県で開かれた「第40回全国スポーツ少年団ホッケー交流大会」に出場し、鳥取Jr(鳥取)との決勝戦に進出。同点のままサッカーのPK戦に似たシュートアウト(SO)戦にもつれこんだが、惜しくも敗れ、あと一歩のところで準優勝に甘んじた。選手たちは悔しさをかみしめながらも、「良いプレーはできた」と収穫はあったよう。今後の競技人生に大きな糧を得たと同時に、仲間とプレーする最高の舞台を味わっていた。
大舞台で優勝を目指し、篠山の小さな選手たちが躍動した。
全国大会には、男子27チームが参戦。ハーツは、前身の篠山ジュニアホッケークラブ時代の2015年に準優勝を飾っている。
予選を1位で通過したハーツは、決勝トーナメント1回戦で糸生・常磐(福井)に2―0で勝利。準々決勝は今市第三(栃木)と対戦し、前半、林夏綱君(岡野小6年)がドリブルシュートを決めて先制したものの、後半に追いつかれてSO戦となった。
ハーツの2人が得点した後、ゴールキーパー加賀野元助君(味間小5年)が2人目、3人目のシュートをファインセーブで防ぎ、激戦を制した。
準決勝のKUGA(山口)戦は、前半に先制点を許したものの、栗野竜次君(城南小6年)が3得点、林君が2得点、主将の中井一希君(同)が1得点と波に乗り、6―1で快勝した。
悲願の初優勝まであと一勝となった鳥取Jrとの決勝戦では、前半にリードを許したものの、ロングコーナーから栗野君がサークル内に持ち込み、ヒットシュートで同点にした。
後半、再びリードを許し、敗戦の気配が漂ったが、林君が殊勲の同点弾を決めて2―2のまま後半終了。SO戦にもつれ込んだ。
SO戦は互いに得点を重ね、6人目まで続く大接戦に。しかし、最後に相手の得点が上回り、3―4で惜敗した。