兵庫県篠山市町ノ田の岸本碩之(ひろゆき)さん(75)宅の裏庭に、ボール状の真っ白なキノコ「オニフスベ」が出現し、岸本さんや近隣住民を驚かせている。
ハラタケ科。「フスベ(贅)」とは、「こぶ」や「いぼ」を意味する。大きい物では直径50センチほどにもなるという。
岸本さん宅では、23日時点で大小合わせて5個確認。大きい物で直径約25センチ、小さな物で約5センチで、「大きいやつは、まるでバレーボール。幼菌は食べられるらしいが、気味が悪くてとてもその気にはなれません」と苦笑い。
今月9日、裏庭のツツジとウメの木の根元でオニフスベを発見。当初、「子どもが野球ボールを(庭の中に)入れてしまっとるわ。また返してやらないと」と、この物体がキノコだとは思いもしなかった。
数日後、大きくなっていることに気づき、驚いた岸本さんは、近所の人や知人に「これ何」と尋ねて回ったが知る人はおらず、「珍しいなあ」「初めて見るわ」などの声が返ってきたという。インターネットで調べてみて、ようやくオニフスベであることが判明した。
岸本さんは、「このまま放っておいて、行く末を見守りたい。熟すと中から胞子が飛び出すらしいので、来年はもっとたくさん見られたらいいなあ」と期待している。