悪臭を放つカメムシを手軽に捕獲しようと、兵庫県丹波市山南町の廣瀬富美男さん(62)が昨年7月に実用新案登録した「カメムシキャッチャー」が、「高所でも捕れる」「手を汚さずに捨てられる」と好評だ。
直径2センチ、長さ80センチの塩化ビニール管の両端にペットボトルのふたを取り付け、片方にカメムシを捕獲するために半分に切ったペットボトル、もう片方に捕獲したカメムシを集めるペットボトルを取り付けた。両端のペットボトルは取り換えられるようになっている。
廣瀬さんは水道設備の経験を生かし、水道用塩化ビニール管の中にペットボトルのふたがうまく収まるように加工した。
1年ほど使っている近所の久下信子さん(77)は「今まで掃除機で吸っていたので処分に困っていた。カメムシキャッチャーだとカメムシがすぐにペットボトルに落ちる」、同じく1年ほど使っている同町内の女性(83)は「今まで家のいたるところにガムテープを張っておき、カメムシを見つけたらガムテープでくっつけていた。カメムシキャッチャーは高い所も届くし、捨てやすい」と話す。
廣瀬さんは使い心地を試してもらおうと、30―40本ほど近所に配布。いずれも好評を得ており、商品化している。ムカデやハチも手軽に捕れるという。1本1300円。