飲み込めず「オエェェェ・・・」 ゴイサギVSブルーギル 冬のお堀で格闘

2018.12.26
地域自然

大きなブルーギルを丸のみにしようと奮闘するゴイサギの幼鳥。目が濁ったように見えるのは、眼球を保護するための瞬膜を閉じているため=丹波篠山市北新町で

篠山城跡の堀でゴイサギ(サギ科)の幼鳥が、捕らえた外来魚「ブルーギル」を丸のみにしよう奮闘していた。大きな獲物を相手に、くちばしを目一杯開いて胃袋に収めようとしたが、二十数分間の格闘の末、叶わず、あきらめてどこかへ飛び去った。

捕った魚を奪われまいと辺りを警戒しつつ、慌てるようにして丸のみを開始。しかし、自身の体のサイズと明らかに釣り合いのとれていない大きな魚を相手に悪戦苦闘。くちばしにしっかりとはさんでほおばるが、口の中に収まりきらず、次第に獲物の重みに耐えきれなくなって、何度も地面や水中に落下させていた。

ゴイサギは全長約57センチで、カラスくらいの大きさ。幼鳥は、その体の模様から「ホシゴイ」とも呼ばれる。昼間も活動するが、主に夜行性で、湖沼や川で魚などを捕食する。丹波地域では、年中見られる。夕暮れから夜間に「グワッツ」と大きな声で鳴きながら飛ぶので、「夜ガラス」の異名もある。

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