「おおきなかぶ」みたい 世界一重い「桜島大根」

2019.01.26
ニュース丹波市地域

伊藤さんが掘り出した桜島大根(右)と、隣のうねで収穫した聖護院大根。聖護院は3キロで、桜島は3倍重い=兵庫県丹波市氷上町氷上で

兵庫県丹波市氷上町の伊藤武男さん(80)の菜園で1月17日、ロシアの民話「おおきなかぶ」に出てくるような大きな丸大根が収穫された。初めて栽培した鹿児島県の伝統野菜「桜島大根」。あまりの重さに1人で引き抜けず、スコップで掘り出した。葉を切り落として計量すると9・5キロ、直径は27センチあった。「こんなに大きくなるなんて」と目を白黒させている。

ギネス認定のビッグ大根

地表を覆うように広がった桜島大根の葉

鹿児島県農産園芸課によると、通常10キロほどだが、大きい物は20―30キロになり、世界一重い大根としてギネスブックに認定されている。果肉が緻密で白いことから漬物や煮物に使われるという。

 

種苗会社のカタログで見つけ、「寒い丹波で育つか実験してみよう」と遊び心で栽培を始めた。聖護院大根(丸大根)と同じ9月はじめには種。

は種間隔が聖護院は30センチ、桜島は70センチだったことから「うまく育てば大きくなる」と予想していた。葉の色と形が一般的な大根とは大きく異なっており、「本当にこれは大根か」と目を疑った。葉の色が中国野菜「ター菜」のような濃い緑色をしており、葉は天に向かわず、横へ、地表を覆うように広がった。

聖護院大根の葉

ひと畝作っており、畑にまだ植わっている。「2月ごろに収穫するのが良いらしい。どこまで大きくなるのか楽しみだけど、あんまり重いと、運べない。友人に配ったので、味の評価を聞くのも楽しみ」と笑った。

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