「女子高校野球の聖地」として知られる兵庫県丹波市市島町の市立スポーツピアいちじま野球場が、ネーミングライツ(命名権)契約により、同球場の愛称が「つかさグループいちじま球場」になることが決まった。
京都府でホテル、旅館業などを展開する司観光株式会社(京都府舞鶴市、井上宏章社長)と丹波市が1月8日、同契約を結んだ。契約期間は4月から5年間。
2000年、スポーツピアいちじまで全国高等学校女子硬式野球大会選抜大会がスタート(現在は埼玉県加須市で開催)。2004年から夏の選手権大会も同球場で開催(2015年は丹波市の春日スタジアム)し、今夏は23回目となる。司観光は、愛称を周知するため、4月までに球場周辺数カ所に愛称ロゴを掲載した看板を設置する予定。
谷口進一丹波市長は「スポーツピアいちじまは女子野球の聖地。伸びる可能性がまだまだある」と話した。
司観光は、経営するホテルなどで毎年、女子野球選手の宿泊受け入れや送迎などをしている。井上社長(53)は「球場は全国への発信力も高く、スポーツ振興支援、地域の経済向上につながれば幸い」と意欲を示し、「球場を核にしたスポーツ合宿を提案するなど子どもたちに良い思い出を提供したい」と力を込めた。
司観光は、福知山市、舞鶴市、京丹後市峰山町でビジネスホテルや旅館計4店、舞鶴市でグループ会社が旅行会社「旅時計」を経営している。